大嶋 大介

大嶋 大介Ooshima Daisuke

音楽と本、そして星座が好きと語る大嶋さんは、札幌出身の個性派。パステルカラーが見事に発色する動物画にはファンが多い。およそ自然にはあり得ないピンクの縞模様をもつシマウマや、ブルーとホワイトの毛並で見るものを睨むトラ。ポップでありながら迫力の作風は独特の世界観を持つ。

氏が言うには、『私は、ぼかしなどのいわゆる“技術”が苦手。だから一つ一つの点の質で勝負している。パワータイプの直球で勝負なんです』と優しく笑う。

その笑顔からは想像できない、まさに迫力と思い切った色彩の点描だ。

集中して作品の制作に打ち込み過ぎると、時に持病の発作が起きる。「もっと描きたい」思いを押し殺し、自分を第三者がいたわるように、休憩のためにラジオのスイッチを入れた。

「目標とかなりたいもの、夢なんかもよく聞かれたりします。でもなかなか思いつかないんです。今、目の前の黒紙に点を無数に打つ。(製作構想中の)ライオンのたてがみの表現を考えることが楽しいんです」と氏は語った。

大嶋 大介

主な作品

音喜多 良恵

音喜多 良恵Otokita Yoshie

透き通るような銀髪に鮮やかなブルーの髪が印象的な音喜多さんは、霧多布町出身の若手作家でファンが多くいます。おもにレース編み、そしてBlanc Blanc(ブラン・ブラン)と呼ばれる白と空白を題材にした点描画を主とした作品が多い。
ADHA(多動性障害)を持つ氏は、レース編みをはじめとする作品には特別な思い入れを持っています。
レースは日常品、日常品なのだから額に入れて大切にされるより日常に溶け込んだものになってほしい。朝食を自分の作品が彩り、ランチやディナーもさらに楽しいものになれたらいい。という思いで編んでいるそうです。
『アート』の位置づけで大切にされるのもありがたいとは思うけど、偉ぶらないで日常に溶け込んで喜んでもらえるとなおうれしいと、今日も自らがこだわる編み図(レースの設計図)を引きます。
自らを『集中型』と称すように、妥協のない緻密なレースと共に、白色と空白が美しい点描画でも見る人の目を楽しませます。現在は各展覧会や個展などでも活躍し、今後もその幅広い活躍が期待されています。

音喜多 良恵

主な作品