音喜多 良恵Otokita Yoshie
透き通るような銀髪に鮮やかなブルーの髪が印象的な音喜多さんは、霧多布町出身の若手作家でファンが多くいます。おもにレース編み、そしてBlanc Blanc(ブラン・ブラン)と呼ばれる白と空白を題材にした点描画を主とした作品が多い。
ADHA(多動性障害)を持つ氏は、レース編みをはじめとする作品には特別な思い入れを持っています。
レースは日常品、日常品なのだから額に入れて大切にされるより日常に溶け込んだものになってほしい。朝食を自分の作品が彩り、ランチやディナーもさらに楽しいものになれたらいい。という思いで編んでいるそうです。
『アート』の位置づけで大切にされるのもありがたいとは思うけど、偉ぶらないで日常に溶け込んで喜んでもらえるとなおうれしいと、今日も自らがこだわる編み図(レースの設計図)を引きます。
自らを『集中型』と称すように、妥協のない緻密なレースと共に、白色と空白が美しい点描画でも見る人の目を楽しませます。現在は各展覧会や個展などでも活躍し、今後もその幅広い活躍が期待されています。